小学校入学前に読み書きできたほうがいいんでしょ?
でも、うちの子はまだひらがなが書けないよ
と悩むお父さんお母さんに向けて、我が家の二人の子どもを例に、読み書きの習得の過程を語っていきたいと思います
前回の記事では、絵本の読み聞かせは、ある程度その後の読書量に関係すると思う、という記事を書きました
今回は、読書と文字の読み書きの関係について、わが子2人の傾向とその要因、また、どのような過程を経てひらがなを書けるようになったのかを記したいと思います
意外な個人差! スラスラ読めても字を書けなくて、スラスラ読めなくても字を書ける
結論から言います。
子ども2人がひらがなを書けるようになったタイミングは
- 子①(読書好き)は小学校入学直前の年長の冬(6歳8か月頃)
- 子②(お絵かき好き)は年中の冬(5歳3ヶ月頃)
という意外な結果でした。
- スラスラ読めるのになかなかひらがなを書けなかった子①
- 読むのは苦手なのに早いうちからひらがなを書けるようになった子②
子①は本当に大変で習得するまで試行錯誤しました。
その一方で子②は割と放っておいても書けるようになったので、肩透かしを食らったような気持ちにもなりました。
この違いは何なのか。もちろん個人差だと思いますが、要因を考えたところ普段の生活の違いに関係性があるのではないかと思うのです。
その要因のうちの一つは、隙間時間に読書をするか、暇があれば絵をかくかの違い。
ここに、二人の差があったように思います。
子①はひらがなの曲線部分を書くのが苦手だった
子①が年中の頃、友だちが字を書き始め、手紙をもらってくるようになります。
子①がひらがなを書くことに挑戦し始めたのは、周囲が文字を書き始めたこの頃。
しかし、失敗を嫌う子①は、少しでも上手く行かないと怒りだして書くことをやめて投げ出してしまうのです。
何度もチャレンジするのだけれど、思い通りに行かない。
ひらがな表を用意して真似をするように促してみてもダメ。
もう、字は書きたくない! と言い出す始末。
どの部分が苦手なのかと見ていると、曲線部分の多い文字がとても苦手なようでした。
アルファベット(英語)の大文字は直線部分が多いよね!
このままではいけない、と危機感を感じた私。
何とかしてひらがなを書けるようにならなくては。
子①のプライドをなるべく傷つけないようにする方法を考えなくては。
そこで、考えに考えて編み出した方法は
そうだ!アルファベットだ!
アルファベットの大文字って、曲線が少ないですよね。そこに目をつけたのです。
アルファベットを書けるようになって自信をつけて、それをきっかけにひらがなにチャレンジしてほしい。
もう、母は必死。
アルファベットに行き着いたのにはきっかけがあります。
この時期、子①は安室奈美恵さんにとてもはまっていて、安室ちゃんのCDの曲名を覚えるのにはまっていた頃。
幸いなことに、安室ちゃんの歌は曲名が英語のものがほとんどなのです。
チャンス!これは利用するしかない!
はい、私、安室ちゃんを利用しました。
方法を思いついたらやるのみ!
ということで、子①には
- アルファベットの読み方を教え
- 曲名を聞かれれば発音し
- パソコンに曲名を入力したいと言われれば許してパソコンを触る機会も与え
こうしてなんとか文字、というものに対する興味を取り戻していきました。
この時期、家にあるCDの曲名リストを作ることにはまっていき、こんなものまで作っていました。
(ははの年代がばれますな)
安室ちゃんのものは作成してなかったみたい。
このようにして、まずはアルファベットを習得、そして自信をつけ、その後ひらがなにも抵抗がなくなっていく、という、周りから見ればとても遠回りな方法で成功しました。
子②は知らぬ間にひらがなを習得していた
子②が字を書きたいと言い始めるのはいつなのか、小学校入学に間に合うのか、正直不安でした。
子①の経験があるので苦労することは覚悟しているつもりでしたが、やっぱり気がかり。
でもね、心配はいらなかった。
ある時子②の通っている園で掲示してある絵を見てびっくり。
絵の中に友だちへのメッセージが書かれていたのです!
周りの絵を見渡したところ、ほかの友達の絵にもメッセージが書いてありました。
子①はその真似をして書いていただけでしたが、いつの間にかひらがなを書けるようになっていたのです。
うれしさとともに、拍子抜けた瞬間でした。
子②は暇があれば絵を描くため、見て真似て書くことが得意だった
では、子①と子②のひらがな習得までの差は何だったのでしょうか。
私は、暇な時間の過ごし方にあると思っています。
- 子①は読書
- 子②はお絵かき
ここだろうな、と思います。
子②はモノを書くことに慣れていたのでしょう。
だから、
- ひらがなの曲線も抵抗なく
- ひらがなを見て真似できる
- 結果ひらがな習得
の流れでいつの間にかひらがなを書けるようになっていたのだと、私は思います。
結論 文字を書くために、早いうちからなんでもいいから書かせておくと楽なのでは
子どもにとっては、絵を描く事と文字を書く事の差はなく、何かを書くこと。
きっとそういう事なんだと思います。
なので、とにかく紙と鉛筆を用意して、何でもいいから書く描く書く描くを習慣にするといいのではないでしょうか。
我が家では安価なコピー用紙を自由に使えるようにしてあります。
お絵かき、お手紙、折り紙、何にでも使えますからね。
我が家の事例が参考になれば幸いです。
追記 上の子は2年生になった今、漢字の書き取りを怒りながら行っています